日本ホームパーティー協会のワイン担当hiro(ワインアドバイザー)です。
ワインショップやネットショップでワインを探していると、【有機ワイン】、または【自然派ワイン】【ビオワイン】などを見かけたことがありませんか?
これは一体どんなワインなのか、少しわかりづらいところもありますので、今回ご紹介したいと思います。
「有機栽培(有機農法)」という言葉を目にしたことがあるかと思いますが、【有機ワイン】【自然派ワイン】【ビオワイン】の「有機」「自然派」「ビオ」とは、その有機栽培法を指しています。
有機農法はフランスなどでは主に次の3つが採用されています。
環境保全型農法(リュット・レゾネとも)
前提として人工合成による肥料や薬剤を使用せずにブドウ栽培を行う方法で、病虫害の発生などがあった場合に出来る限り必要最小限の使用を行います。そのため有機農法に含まないとすることもあります。現在最も広く採用されている農法で、対処農法、減農薬農法、環境保全型農法とも呼ばれます。
ビオロジック
人工合成による肥料や薬剤を使用せずにブドウ栽培を行う方法で、病虫害の予防には一部の特別に認められた散布剤の使用が認められています。
ビオディナミ
思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。人工合成による肥料や薬剤を使用せずにブドウ栽培を行う方法で、土壌や生物、環境の力を最大限に引き出すことを目的としています。天然に存在する物質(鉱物含む)由来の独自の調剤を使用し、天体の運行に則した栽培を行います。
それぞれの栽培法は、1の中に2が含まれており、さらにその2の中に3が含まれる関係になっており、1→2→3の順で栽培ルールがより厳格化されていきます。
【自然派ワイン】や【ビオワイン】と呼ばれているものは、この中の特に2と3のどちらかの栽培法を採用しているものです。
日本での有機農法にはJAS法での認証があり、その認証マークが表示されていますが、同じようにフランスを初めとする欧州にも認証が存在し、ワインラベルにはその認証ロゴが表示されています。
主なものに次の3つがあります。
ワインラベルにこのようなマークが印刷されていたら、【自然派ワイン】や【ビオワイン】と呼ばれる有機農法によって造られたワインだとすぐにわかります。
中には認証されていなくても【自然派ワイン】や【ビオワイン】と同じ栽培法で造られたワインもありますが、ロゴの表示がひとつの目安になることは間違いありませんよね。
いかがでしたしょうか。
少々込み入った内容となりましたが、ワインを選ぶときにラベルをじっくりと見るきっかけになれば幸いです。