セミナー

ホームパーティーに学ぶコミュニケーションデザイン(5)

2/ホストがすべきは参加者へのケア

主役は人と人のコミュニケーション

ホームパーティーにおいて「会話」が最も重要であることは、これまでもお話しして来ました。それでは、楽しい会話を盛り上げるために、当日、主催者側としてホストができることはなんでしょうか?

まずはパーティーでのホストの役目を考えて見ましょう。基本的にはホストは会場全てを取り仕切る「監督」だと思ってください。ホームパーティーの主役が「人」である以上は、参加者全員の動向に目を行き届かせることが大事です。

会場の参加者を俯瞰して眺め、誰と誰が話が合いそうだ、この人は話し相手がいなくてさみしそうだ、などを考慮して、会場内の人たちを引き合わせて、マッチングしてあげるよう動きましょう。

ところが、ホームパーティーの進行上、料理を運んだり、片付けをしたりといった、やるべきこともたくさんあります。よく、ありがちなのは、主催者が進行に追われて、参加者への気配りができなくなってしまうケースです。これを避けるためにも、参加者全員の協力が必要なのです。

日本で、ホームパーティーがうまくいかない原因があるとすれば、家の間取り上、キッチンが奥まっていることです。今では、カウンターキッチンやアイランドキッチンなどの家も増えて来ていますが、それまでは「主催者が奥で料理をしている」というシーンが想像されるのです。そうすると、ホストが、会場内を回ることもできなければ、ゲストのケアをすることもできないのです。

パーティーがスタートしたら、ホストはキッチンに引きこもらず、会場内を巡回することを心がけましょう。

「ホストが自慢料理を振る舞う少人数のパーティー」などの例外はありますが、重要なのは料理ではなく「人」だということを改めて認識して欲しいと思います。

ホストは「監督」役

「人」を采配する「監督」が、主催者であるホストの役割です。

例えば、ポットラックスタイルでパーティー(詳しくは後ほど説明します)を行う際にも、監督の腕が問われます。

全員が同じような料理を持ち寄っても仕方ありません。そこで、監督であるあなたが「あなたは前菜を持って来て」「あなたはご飯ものを持って来て」「あなたはデザートを持って来て」などと、参加者各自に役割を割り振ることも必要です。この辺りは、スポーツチームの監督に近いものがあります。全員が4番バッターではなく、バランスをとってあげることが大事なのです。

さらに、ポットラックや手土産としてゲストが持ち寄ったものを、整理して、きちんと説明しながらテーブルに出してあげるのもホストの役目です。手土産がテーブルに並ばないことほど、持参した人にとって寂しいことはありません。

あとは、パーティーでの歓談タイムに、参加者同士の会話の糸口を作ってあげる、といったところもホストの腕の見せ所です。

参加者同士の会話が弾んでいなければ、間に入って、「どちらにお住まいですか?」「出身はどちらですか?」など、住まいの話や、出身地の話などを振ってみましょう。これらは、比較的誰でもが答えやすく、リアクションも取りやすいため無難な入り口になります。参加者同士は、これらの話題糸口にして、横の繋がりを作っていくきっかけになるわけです。あとは、参加者各自の趣味の話などが切り出せればさらに良いでしょう。

そのために、パーティー前には参加者のソーシャルメディアなどがわかれば、そこにサラッと目を通しておくのも良いでしょう。

事前に情報を把握しておくことで「最近観た映画の話」がいいのか「好きなミュージシャンの話」がいいのか、など個人によって会話を始めるきっかけ作りに役立つはずです。これだけ個人の趣味、興味がソーシャルメディアで発信されている時代なので、利用しない手はありません。他者との共通項を見つけることで、心を開きやすくしますし、コミュニケーションの進展に大きく貢献します。

「趣味が同じ」「好きな芸能人が一緒」「出身地が近い」もっと言えば「あなたの出身地に旅行したことがある」など。些細なことでもいいのです。

人とのコミュニケーションは「共通項」を探す旅

ホームパーティーに限らず、すべてのコミュニケーションというのは、結局「共通項」を探す旅だと思うのです。

誰かと誰かの「共通項」を見つけてあげることで、会話が生まれ、新しいコミュニケーションが生まれていくわけです。共通点探しは、パーティーに限らず、コミュニケーションのコツだと思います。

ただし、気をつけたいのは、最初から「ロック好きのホームパーティー」や「関西出身者のホームパーティー」など、「共通項」をテーマにしたホームパーティーを企画する場合です。人は「同じだ」と思い込んでから付き合うと、逆に「些細な違い」が気になってしまうからです。「ロック好き」のパーティーに来たものの「70年代のアメリカンロックが好きな人」と「日本のビジュアル系ロックが好きな人」では「ロックミュージックの解釈」についての意見が食い違うかもしれません。趣味が似ているだけに、細かな差異がきっかけで喧嘩になってしまうことさえあるのです。

一見、うまくいきそうですが、初めから設定された共通趣味のパーティーは、かえって難しい結果になることがある、ということは覚えておいてください。

人を横へ、横へと繋ぐこと

人と人とをつなぐ場合もそうですが、常に参加者が多くの人と話ができるように気を配りましょう。

2時間のパーティーで、2〜3人としか話ができないとしたら、それは参加者にとっても退屈です。中には、決まった人とずっと話を続けたいというタイプの人もいるでしょうが、そこはパーティーの席と割り切っていただきましょう。一人の人を、誰かが独占しているようなら「ちょっといいですか?」と割って入ることも大事です。そして、まだ話していない人に「紹介」して繋いで行きましょう。

普段だったら、他人の話に割って入るとおいうことはムッとされる場面ですが、ホームパーティーの場合は話が別です。しかも、パーティーにおけるホストだからこそできること。人と人を回遊させるのがホストの役目なのですから、その特権を活かさない手はありません。

また、参加者に知り合いが少ない場合などは「今日は○○さんは1人で来ているので仲良くしてくださいね」と、ケアしてあげることも大事です。そうしたフォローが、ホストとゲストのコミュニケーションにもなるというわけです。

もし自分が参加者で、話したい人がなかなか捕まえられないのなら、ホストに「紹介してください」と頼んでみるのもオーケーです。いろんな人と出会い、いろんな会話ができるのはパーティーの楽しみの一つなのですから。

パーティーにまつわる細やかな準備

また、ホストは、パーティー内だけではなく、パーティーにまつわる様々な事象に気配りをしておく必要があります。

パーティーの会場まで、参加者はどうやって移動するのかも考えて置かなければなりません。案内する際には、最寄り駅までの案内さえ教えておけば良いのでしょうか?

これまで行ったことのない場所にたどり着くと言うのは、意外と難しいものです。地図がなければ迷う人も出てくるかもしれませんし、もしかしたら、バスや車を使わなければならない場所かもしれません。

もし、車が必要であれば、あらかじめ運転代行や、送り迎えをする段取りもしておく必要があります。タクシーのあいのりの予約や、送迎担当のお酒を飲まない人を決めておく(その分、送迎してくる人の会費を無料にする)など、パーティーの始まる前、終わった後にまで気を回しておく必要があるのです。

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