セミナー

ホームパーティーに学ぶコミュニケーションデザイン(6)

3/ルールがあるのがホームパーティー

テーマを考えよう

ホームパーティーを開催するならテーマを考えましょう。

中には「テーマなんか決めないで、なんでもありのパーティーにしましょう」ということを考える人がいますが、「なんでもあり」の漠然としたパーティーには「なんにもない」というのが私の持論です。

人は気持ちが散漫になると、結果、何も吸収することができません。興味は一つ。何かテーマを決めてパーティーを開催した方が、参加者の記憶に残る、印象的なものになります。何より、テーマがないホームパーティーは単なる「家呑み」になってしまいます。「家呑み」は、ルールもなく、知り合いしかいない、あくまで日常のお酒の楽しみ方です。それでは新たな出会いも、発見も、コミュニケーションも楽しむことはできません。それはなぜでしょうか?

ホームパーティーの楽しさは、いわばお祭りの楽しさと同じです。日本人が昔から言う所の「ハレ」の日。それは、「日常」から少しだけ外れた「非日常」を楽しむイベントのことです。その「非日常」を演出することで、いつもとは違った気分を盛り上げることができるためです。

また、テーマを設定する事は、前述した「参加者同士の共通点」を作るということも意味しています。テーマに沿ってどう楽しむか?そこに参加者同士の共通の目的が生まれ、パーティーに向けての準備も楽しくなれば、一体感も生まれますし、当日の会話のきっかけにもなります。「ただなんとなくパーティーを開く」よりは「○○○○を楽しむためのパーティーをしましょう」と言った方が、より具体的な楽しみが想起され、期待値も高まるものです。

テーマとはいっても、難しく考える必要はないのです。春だったら「花見」、夏だったら「海でBBQ」など、季節に合わせたテーマでも良いでしょうし、「地酒を持って集まって飲み比べる利き酒の会」や「生ハムとワインを楽しむ会」など、食材をメインに据えたテーマでもいいと思います。年間の歳時記にちなむのも良いし、何より日本には幸いに変化に富んだ四季もあります。思いつくままにシーズンごとのテーマ例をあげてみましょう。

1月
「お正月」「成人式」
2月
「節分」「バレンタインデー」
3月
「ひな祭り」「ホワイトデー」「卒業式」
4月
「お花見」「入学式」「就職祝い」「新人歓迎会」「イースター」
5月
「端午の節句」「母の日」「ピクニック」
6月
「梅雨」「父の日」「結婚式」
7月
「デイキャンプ」「グランピング」「シーフード」「七夕」
8月
「バーベキュー」「海水浴」「プール」「お盆」「花火大会」
9月
「秋の味覚」「敬老の日」「お月見」
10月
「スポーツ」「ハロウィン」「成人式」
11月
「ボジョレーヌーボー」「七五三」
12月
「クリスマス」「忘年会」

思いつくだけでも、ざっとこれだけのテーマが考えられます。

これに、プライベートな友人の誕生日や、結婚式などプライベートな記念日を加え流のも良いでしょうし、その時に気になったこと、流行していることなどを取り入れれば、さらにユニークなテーマが思いつくでしょう。

テーマに沿った料理と、テーマに沿った会場のデコレーションなどを行うことで、個性的なホームパーティーを楽しむことができるでしょう。テーマに合わせてドレスアップを楽しむのもよし、料理をコーディネートするのもよし。テーマを決めてから、それに合わせて参加者を集めるのも良いでしょうし、参加者に合わせたテーマを設定しても良いでしょう。

一つのテーマを設定することで、よりホームパーティーの参加者の気分が盛り上がるはずです。ぜひ、考えてみてください。

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